リ・ガーデン ~和風のお庭から、建物に合う洋風のお庭へ~
S邸はレンガのしっかりとした大きな建物で、
境界塀にもレンガが使われているため、とても存在感があります。
大きなパーゴラをエントランスに設置したのは、
そんな建物の存在感に負けない、
かと言って出しゃばることなく
バランスの良いお庭にするため、
というのが理由の一つになっています。
園内には小高い丘のようなエリアを設けましたが、
その丘は元のお庭の石組に使われていた石を
再利用して出来上がっています。
そしてそこは雑木に囲まれ、自然を感じられる空間になっています。
ご家族からは「水のある部分がほしい」というご要望と、
「常に水があると蚊が発生するから・・・」というご意見がありました。
どちらの希望も叶えたかった私たちは、“雨の日限定の小さな池”を造りました。
それは雨が降ったときには小さな池になり、時間が経つと自然排水で水がなくなっていく、というものです。
留学生が遊びに来るというお話もありましたので、その“雨の日限定の池”の空間は、日本らしさを感じてもらえるような雰囲気に仕上がっています。